2012年04月18日

582)呉城村のアンズ

4月10日の朝、霊丘のホテルをでて、渾源県の呉城村をへて、
大同市内に帰りました。
緑の地球ネットワークが派遣する、ツアーのみなさんといっしょです。
高速道路の入口で、さっそく問題が発生しました。
10人以上を載せたくるまは、通行できない、というのです。
じつは、3月23日に、このゲートを通過したとき、
電光版で、そのような指示が流れているのをみました。
で、4月7日に、このゲートをでるとき、たしかめたのです。
そのときは、「夜間のことで、昼間はかまわない」とのことでした。
ところが、いまは昼間もだめという。


同乗の魏生学副所長は、その場での交渉なんて、はなから考えていません。
すぐに携帯をとりだして、友人にかけました。
そうでした!
彼の同級生が、渾源−広霊の高速道路建設の責任者だ、ときいていました。
しばらく相手と話したあと、その携帯を、ゲートの係員に渡しました。
その係員が、緊張していくのがわかります。
そして、すぐにOKになったのです。

魏生学の友人は、その後、開通後の高速道路の管理部門に移り、
しかも、この区間担当の、党書記だというのです。
中国ではいかに人脈がだいじか、どのようにしごとがすすんでいくか、
その一端を知る、いい機会でした。
なにか問題が発生したとき、ここでは、すぐに
「人をさがせ!」と、いうことになります。
問題の解決に役立つ、人をさがすわけですね。

この高速道路が開通したおかげで、霊丘−渾源が、
バスでも、1時間たらずになりました。
乗用車なら40分。
時間の短縮だけでなく、安全で、安定した道になったことを、
前回に書きました。

呉城村のアンズ園に、到着しました。
村の党支部書記・王迎才が出迎えてくれました。
村の状況やアンズのことを長時間、話してくれました。
きょうは上機嫌のようです。
問題が起こっているときは、彼の話は、短くなります。
彼の機嫌がいいのは、ことしの冬は寒く、アンズのつぼみがまだ固いからです。
冬の状態と変わりません。
このぶんだと、開花は遅れて、5月になりそう。
ことしも、ここのアンズの花を、みられそうにありません。

なぜ、それがいいかというと、
アンズはつぼみが固いうちは、寒さをおそれません。
つほみが膨らんだり、開花したあとに、寒波がやってくると、
つぼみや花、幼果が凍って、落ちてしまいます。
零下2度までなら、影響は少ないが、
零下4度だと、被害がでる、とききました。
このところ、ここでも暖冬がつづき、開花の時期が早まっていたのですが、
ことしは寒くて、よかったのです。

ここのアンズは、1994年から植えはじめ、
いまでは、4,500ムー(300ha)になった。
アワ、キビ、ジャガイモなどをつくっても、
1畝(667m2)あたり、100元ほどにしかならないけど、
アンズだと、1,000元になることもある。
杏仁を加工する小工場をつくった。
日本からの支援に、こころから感謝している。
といったことを話しました。

そして、凍害の解決策がみつかった、というのです。
耐寒性のつよい品種に、更新することだそう。
優乙とか、大結杏とかいう品種で、
後者は、杏仁を目的とするものではなく、果肉専門の品種なのです。

植え替えるのはたいへんですが、
現場で接ぎなおすことで、解決できるそう。
枝のかなり太いところで切って、
そこに大人の指ほどもある、太めの枝を接ぐと、
1年に2mほども伸び、翌年には結果するそう。
それが解決策になれば、大きな悩みが解決できます。
「きょうはいい話をきけた」といって、
王書記に礼をいいました。

王書記のうちで、2つの部屋に分かれて、昼食をとりました。
テーブルの下に、白酒が3本もおいてあります。
恒山王。
この渾源県には、中国五岳のひとつ、北岳恒山があります。
その名を、冠しているわけですね。

私たちに、渾源県を紹介した共青団中央の青農部長、韓長賦さんは、
「渾源はいいところですよ。
緑化に熱心です。
美人の産地として歴史的に有名ですし、いい酒もあります」といいました。
そのいい酒が、この酒の前身、老白干でした。
パリだったと思いますが、
リキュールの国際品評会で、金賞をとったとのこと。
「国際金賞」を大々的にうたっていましたが、
真偽のほどはわかりません。

濃香型といわれる、香りの高いタイプ。
口当たりもやわらかいので、みなさん、けっこうすすみました。
私たちのテーブルでは、3本が空き、4本めがきたんですけど、
それはことわりました。

私たちのテーブルには、知らない顔が3人まじり、
最初は酒を断ったりしていましたが、そのうちにやりはじめました。
村の小中合同学校の先生で、そのうちの1人は校長先生。
ですから、知らないはずは、ないのです。
人の顔をおぼえる能力が、私にまったくないことを、
実証してしまいました。
先生としては、こういう姿は、こどもにはみせたくないところでしょうね。

その後、学校にいき、こどもたちと遊びました。
おみやげとして、バスケットやサッカーのボール、
縄跳びの縄などをもってきており、それをつかいました。
村のこどもたちは、高井さんの奥さんに、ボールを集めます。
彼らなりの、愛情表現なのでしょう。
国際協力の場に、しばしばでかけるそうなので、
そういうところを、敏感に感じているのかもしれません。

夜、上海経由の飛行機で、前中久行代表がホテルにつきました。
頼りにする気持ちが、いつのまにか強まっていることに、
自分で気づきました。
posted by koko_tayori at 17:41| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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