2013年04月15日

594)芦芽山のトウヒ林

4月3日と4日の2日間、大同を離れて、
山西省寧武県の芦芽山にいってきました。
緑の地球ネットワーク顧問の桜井尚武さんといっしょです。
大同から西南におよそ200kmのところにあります。
私が遠出をするのも5年ぶりですから、
このかんどんなに忙しかったことか。


芦芽山の中心部をめざすと、
途中でなんども検問があり、くるまを停められました。
この時期、急に気温があがり、しかも雨がありません。
一年のうちでももっとも風の強い時期で、極端に乾燥しています。

そこへもってきて、ことしは4月4日が清明節です。
二十四節気のひとつですが、中国ではとてもたいせつな日で、
先祖のお墓参りをするのです。
4日〜6日が連休になっています。
中国の農村ではお墓参りに火をつかうので、
たいへん危険なのですね。

検問の1つで、ついに止められてしまいました。
山開きは5月1日のようで、それまではだめだということ。
それでも、私は満足でした。
そこまでに、大きな森林ができているのをみたからです。

大同の山をみなれた私には、
芦芽山の森林は、目がくらむような気がしました。
中心になっているのはトウヒ(雲杉)で、いまの時期でも濃い緑色をしています。
とてもまっすぐで、材としても悪くないと、桜井さんが教えてくれました。
多少は水に弱いけど、日本のスギによく似ているそうです。
 
それにカラマツ(華北落葉松)と、シラカンバが混じっています。
トウヒにくらべ、カラマツの初期の生育は速いのです。
でも、トウヒの幼樹はほかの木の下でも生きていくことができますが、
カラマツはそれができません。
となると、最終的にはトウヒが優占することになります。
 
そこまでのことは、私にもわかったのですが、桜井さんは山をみながら、
「乾燥にはカラマツのほうが強いようですね。
山のうえのほうにはカラマツが多い」といいました。
専門家といっしょに自然をみると、勉強になります。

北緯39°付近で、大同から西南に200kmほどのところです。
標高は1,800m以上で、あちこちに凍った雪が残っていました。
標高が高いぶん、水条件がいいのです。

森林ができていますが、土壌は厚くないのです。
花崗岩の岩盤がむき出しになっているようなところでも、
わずかな隙間にトウヒは根をいれて育つようです。
大きさがまちまちですし、列をつくっていませんので、
天然に生えたもののでしょう。

運転手の小郭が
「この芦芽山と霊丘とどちらがいいか?」ときいてきました。
霊丘というのは南天門自然植物園のことでしょう。
直接には答えず、私は
「ここは植生が単調だよ。
基本的にはトウヒ、カラマツ、シラカンバの3種類しかない」といいました。
意識して探してみたのですが、ナラのたぐいはみつかりません。
標高が高すぎるのでしょうね。

岩がおもしろいのです。
大きな岩がごろごろしています。
四角く切った岩がころがっているところをみると、
花崗岩の採石もおこなわれていたようです。
おそらく禁止されたのでしょう。
いまはありません。

ここは中国のナショナルジオパークに指定されているのです。
山の入り口に大きな岩でつくった記念碑がありました。
posted by koko_tayori at 16:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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